秋から冬へと季節が移ろいゆくなか、いよいよ空気も乾燥してきました。乾燥肌の人にとっては辛い時期ですよね。といっても、実のところ乾燥肌に悩んでいる人は意外に多いようです。

マイボイスコムが10448人を対象に実施したアンケート調査によれば、男性の約6割、女性の約9割、全体としては7割強もの人が乾燥肌を自覚していたという結果がでています。

乾燥肌は、正式には乾皮症や皮脂欠乏症、皮脂減少性皮膚炎などとも呼ばれます。皮膚の乾燥によってかゆみがでたり、粉を吹くような状態になったりするのが主な症状で、悪化すると赤みや湿疹もでてかゆみが強くなるとされています。

でもそもそも、なぜ乾燥肌になってしまうのでしょうか。

 

乾燥肌になる原因

乾燥肌の直接的な原因として最もよくいわれているのが、皮膚のバリア機能の低下です。

ヒトの皮膚は、表皮、真皮、皮下組織で成り立っています。

このなかで一番外側にあり普段見えている部分が表皮ですが、その表皮もまた外側から順に、角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4段構造になっています。

バリア機能を担っているのが、一番外側の角質層です。

肌のうるおいは、角質層表面で水分の蒸発を防ぐ皮脂膜、水分を引きつけ角質層に保つ天然保湿因子、角質細胞同士をつなぎ水分を維持する角質細胞間脂質の3つで守られています。

しかしこれらは加齢によって減少していくので、バリア機能も衰えていってしまいます。

若いうちは何もせずともうるおっていた肌が、年齢を重ねるごとに乾燥しやすくなるのはある意味自然なことでしょう。

また、生活習慣も大きな要因になります。通常、皮膚のターンオーバー(新陳代謝)によってバリア機能が保たれますが、偏った食事、睡眠不足、運動不足、過剰なストレスなどでサイクルが乱れると、古い角質細胞が残り続けたり、保湿成分が生成されなくなるなど、異常が生じてしまいます。

そのほかにも、身体の洗いすぎや擦りすぎ、冷暖房による空気の乾燥、紫外線ダメージ、アレルゲンなどもバリア機能を低下させる原因になるとされています。

乾燥肌に効く保湿成分

肌を乾燥から守る物質は加齢によって体内であまり生成されなくなっていきますが、ある程度は外部から補うことが可能です。

よく知られている保湿成分としては、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、アミノ酸がありますが、それぞれどんな違いがあるのでしょうか。

■セラミド

角質層でバリア機能を担う角質細胞間脂質の主成分です

角質層の水分の80%以上が細胞間脂質によって保持されているといわれていますから、セラミドはまさに皮膚の最前線で肌を守っている物質といえます。

実際、乾燥肌に最も効果があるといわれているのがセラミド系のサプリやスキンケア製品です。

■ヒアルロン酸

皮膚の真皮に存在する物質で、1gで6Lもの保水力があるそうです。

化粧水などに含まれるヒアルロン酸は、もともとの活躍の場である真皮までは届かないため、その効果は一時的なものともいわれていますが、肌表面の水分を保持し、バリア機能の改善やターンオーバーをサポートするうえで効果があるようです。

■コラーゲン

たんぱく質の一種であり、肌のハリや弾力を保つ働きをしています。

真皮の70%をも占める物質であるため、肌の土台とも呼ばれています。

化粧水などに含まれるコラーゲンはやはり真皮には届きませんが、食事に取り入れるなど経口摂取することで、肌の健康を保つうえで有効に働くようです。

■アミノ酸

角質層で天然保湿因子として水分を保持する働きをしています。

アミノ酸には様々な種類があり、天然保湿因子に含まれるアミノ酸はセリン、グリシン、アラニンをはじめとした18種類とされています。

バリア機能そのものを構成する物質ですので、セラミドと同じくらい重要な保湿成分といえるでしょう。

乾燥肌を改善するには?

化粧水や乳液などでの日々のスキンケアはもちろんですが、乾燥肌を根本的に改善したいなら、人によっては生活習慣を見直す必要もあるかもしれません

食事での栄養摂取が不充分だったり、ストレスや睡眠不足などで疲弊した身体では、保湿成分を外部から取り入れてもただの一時凌ぎになってしまう可能性があります。

まずはやはり、肌のターンオーバーのリズムを正常に維持することが重要です。

そのためには、食事でバランス良く栄養を摂取し、夜はぐっすりと眠り、日中は適度に運動をして、毎日を健やかに生きることが大切でしょう。

また、加湿器を使ったり、濡れタオルや洗濯物を室内に干すなど、部屋の乾燥対策を行うことも肌の負担を減らすうえでプラスになります。

エミタス整体