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変形性膝関節症の本当の原因と適切な治療法

変形性膝関節症とは?

「何だか膝の調子がおかしい…」「膝が痛い」など、膝の不快感にお悩みの方。もしかしたらそれは「変形性膝関節症」かもしれません。何やら複雑そうな症名ですが、変形性膝関節症は実はとてもメジャーな疾患です。

東京大学附属病院22世紀医療センターの疫学調査によれば、日本国内で変形性膝関節症を患っている人の数は推計2500万人以上に及ぶとされています。膝に関する症例は様々にありますが、そのなかでも特に、変形性膝関節症は誰もがなり得るありふれた疾患で、膝の痛みの約9割はこの病態であるともいわれています。

でも、誰もが経験し得る珍しくない症状だからといって、放置し続けると後々で取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。

変形性膝関節症の症状

膝の関節は、正常であればクッションの役割を果たす軟骨で覆われ、この軟骨が負荷や衝撃をやわらげたり、関節の動きをスムーズにしています。言わば、軟骨が関節を守っている状態です。しかし何らかの原因でその軟骨が摩耗していくと、炎症が起こったり、むき出しの関節の骨同士が直にぶつかり合うようになってしまいます。つまりこれが変形性膝関節症の状態ということになります。

変形性膝関節症を発症すると以下のような症状が現れます。

・膝を動かすと痛くなる
・膝を曲げたり伸ばしたりすると痛む
・膝が腫れる

立ち上がったりしゃがんだりする瞬間や歩き始めなど、膝を動かし始める、あるいは曲げ伸ばしをする際に痛みを感じるのが変形性膝関節症の主な自覚症状です。また、見た目には、炎症による膝の腫れが現れます。

主な症状は上記の通りですが、変形性膝関節症は放置するほどに症状が進行していく疾患です。さらに分類する場合、変形性膝関節症はその進行の度合いによって初期・中期・後期に分けて診断されます。

■初期
膝関節の軟骨が変性し始めますが、初期の最初の段階ではまだ痛みはありません。膝の違和感や不快感が主な自覚症状です。そのまま症状が進行せず違和感だけを感じ続ける方もいらっしゃいますが、悪化する場合は、寝起きや歩き始めなどに膝が痛むようになります。ただしそれは一時的なもので、しばらく休めば痛みはなくなります。

■中期
膝関節の軟骨が摩耗し、削られて漂っているカスが、関節を包む結合組織「関節包」の「滑膜」を刺激します。すると骨膜は、異物を排除するために「関節液」を多く分泌し闘おうとします。この状態が、変形性膝関節症の炎症です。炎症が発生すると、患部は腫れ、熱とともに痛みを引き起こします。また、過剰分泌された関節液が膝の皿の上部に溜まり、いわゆる”関節に水が溜まった”といわれる状態になります。

中期の段階では痛みはハッキリと現れ、頻度も多くなります。膝が完全に曲がりきらない、伸ばしきれないというように膝関節の可動域も制限され、しゃがむ動作や正座、階段の上り降りも苦痛に。見た目にもわかるほど膝が変形し、負荷のかかる動作を行うたびにゴリゴリという異音を自覚するようになる場合もあるようです。

■後期
軟骨が完全に無くなり、むき出しとなった膝関節の骨同士が直接擦れ合うようになります。軟骨自体が無くなったので炎症は起こらなくなりますが、骨と骨がそのままぶつかり合うので常に激痛が発生します。じっとしていても痛むうえに膝の曲げ伸ばしが困難になるため、日常生活もままならないような状態に。また、関節の骨同士が噛み合わずガタガタの状態で、酷いO脚(ガニ股)となっているため、周りから見ても明らかに脚の異常が見て取れます。

末期ともいえるこの状態では動こうとする気力すらも失われ、心理的ストレスからうつ状態になる傾向も見られるようです。さらに、動かないことで筋力が著しく低下し、膝関節への負担がより大きくなるといった悪循環になってしまう場合も。

このように、変形性膝関節症は放置するほどに症状が悪化する疾患であり、そして一度すり減ってしまった軟骨や骨はもう、元通りになることはありません。

症状がどんどん悪化し後期にまで進行してしまう人もいれば、初期でストップし違和感だけの状態が続いたり、あるいは治ってしまうというように、人によって症状の出方に個人差があるのは、身体の状態に理由があるといっていいでしょう。

基本的に、下肢の筋肉が充分に鍛えられていたり、ストレスを受けても疲労が抜けやすい柔軟性のある身体であるほど、変形性膝関節症は進行しづらくなっているようです。

変形性膝関節症になる原因

変形性膝関節症は、その発症原因によって「一次性変形性膝関節症」と「二次性変形性膝関節症」に区分されます。

■一次性変形性膝関節症
外傷や怪我などがない場合においては、変形性膝関節症は様々な要因が複雑に絡み合って発症に至るとされています。そのため原因の特定は難しく、そういった場合に分類されるのがこの一次性変形性膝関節症です。一次性変形性膝関節症を発症する場合、その原因は以下のようなものであると考えられています。

□加齢
中高年で発症するケースが多いことから、加齢が一因になり得るとされています。組織の老化が進むことにより軟骨が変性しやすくなるという考え方です。

□膝の酷使
激しいスポーツや重労働は、当然ながら膝へかける負担も大きくなります。適切なケアをしない場合、長期にわたって続けるほど変形性膝関節症の発症リスクも高まります。

□O脚
O脚である場合、関節に対して均等に負荷がかからず、膝の内側の軟骨がより摩耗しやすくなります。O脚であるほど変形性膝関節症になりやすい状態であるといえるでしょう。ちなみに、日本人はもともとO脚の傾向があるため、変形性膝関節症を発症しやすいといわれています。

□筋肉の衰え
下肢の筋力が低下するとその分、あらゆる動作で膝に余計に負担がかかるようになります。特に太ももの筋肉は、体重を受け止めつつ膝の動きを調整するといったように、膝関節の負担を補う役目を担っているので、その筋力が低下するとやはり関節軟骨への負荷も大きくなります。

□肥満
体重が増えるほど、単純にその重さ分、膝への負担も増加することになります。人間の場合、歩くだけでも体重の3倍程度の負荷が膝にかかるとされていますから、肥満の方が変形性膝関節症を患った場合はその原因は明白といえるのかもしれません。

□遺伝
独立行政法人理化学研究所、英オックスフォード大学、中国の南京大学他との国際共同研究により、変形性膝関節症の発症リスクを高める「アスポリン」という遺伝子が発見されています。この遺伝子を持つ場合、変形性膝関節症を発症する確率が2倍にまで高まるようです。

■二次性変形性膝関節症
怪我や病気などで膝がダメージを負っているなら変形性膝関節症の原因は明らかな場合が多く、そういったケースに該当するのがこの二次性変形性膝関節症です。主な原因としては以下のようなものが挙げられます。

□膝周辺の骨折
膝まわりの骨折が膝関節にまで影響すると軟骨が痛みやすくなります。また、骨折時に変性しそのまま治癒した場合、膝関節が不安定になり軟骨に負担がかかるようになるケースもあるようです。

□関節軟骨の損傷
ダメージを受け膝関節の軟骨が損傷すると、その欠片が関節内を動き回り変形性膝関節症を引き起こすことがあります。

□膝蓋骨脱臼
膝蓋骨(膝の皿)を脱臼した際に適切な治療を行わなかった場合、膝蓋骨が不安定なままとなり、変形性膝関節症の一種である「膝蓋大腿関節症」を引き起こすことがあります。

□半月板損傷
半月板は、関節軟骨と同様に膝関節のなかでクッションの役割を果たしています。半月板が損傷するとその分、関節軟骨の負担が増え、変形性膝関節症を発症しやすくなります。主にスポーツをやっている方によく見られる原因です。

 

変形性膝関節症は特に女性がなりやすい?

推計2500万人以上といわれる変形性膝関節症患者のうち、6割以上が女性であるとされています。一般的に、高齢・肥満・O脚の女性であるほど罹患率が高くなっているようです。でもなぜ、変形性膝関節症の患者は女性のほうが多いのでしょうか?

それについては、女性ならではの4つの特徴が関連しているようです。

■男性に比べ筋肉が少ない
一つの説として、もともと筋肉量が男性より少ないことが原因といわれています。下肢の筋肉、特に「大腿四頭筋」と呼ばれる太ももの筋肉が少ないほど衝撃や負荷が膝へ伝わりやすいので、もともと女性のほうが膝に負担がかかりやすくなっているというわけですね。

■骨盤がゆがみやすい
女性は妊娠・出産時に「リラキシン」というホルモンを分泌し、骨盤が開くようになっています。その後も、骨盤が不安定な状態で身体に負担をかけ続けると骨盤がゆがんだままになり、やがては膝関節にも負担がかかるようになります。特に、筋力が低下した高齢になってから骨盤のゆがみが影響するケースが多いようです。

■下肢がゆがみやすい
女性はつま先を内側へ向けて歩いたり座ったりする、いわゆる内股姿勢になりがちで、それが変形性膝関節症の発症につながっていくことがあるとされています。癖が強いほど発症しやすいといえるのかもしれません。また、ハイヒールなど足元が不安定になりやすい履物も下肢がゆがみやすい一因とされています。

■閉経後の女性ホルモン減少
女性ホルモンの一種である「エストロゲン」は軟骨を保護する性質があります。閉経後にエストロゲンは減少してしまうため、骨密度の低下とともに変形性膝関節症を引き起こす可能性があると考えられています。

腰椎の疾患は男性のほうが多いとされていますが、膝に関しては、女性は特に注意を払ったほうがいいのかもしれませんね。

 

「変形性膝関節症を治療しないまま放置すると」

一次性と二次性のどちらであっても、治療をしないまま放置し続ければ変形性膝関節症の症状はやはり悪化していきます。特に末期の状態は、「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」とも呼ばれる重篤の状態です。

ロコモティブシンドロームとは、日本整形外科学会が2007年に提唱したもので、”運動器の障害が原因で寝たきりになったり要介護になるリスクが極めて高い状態”を指します。該当する人口は推計4700万人以上とされ、国民病ともいわれているようです。

末期の変形性膝関節症では、膝関節の可動域が極端に狭くなり痛みも激しくなることから、日常生活のちょっとした動作すら満足にできなくなってしまいます。次第に動く気力すら無くなってくれば、そのまま寝たきりの生活に突入してしまう可能性も少なからずあるでしょう。

変形性膝関節症を放置し続けるのはとても危険であるといえます。

しかし早い段階で治療を行なえば、変形性膝関節症の症状を改善し進行をストップさせることができます。また、症状がある程度進んだ状態でも、痛みがでないようにしたり、膝の可動域を改善することで、また普通に日常生活を送れるようになれます。

削れてしまった軟骨や骨はもう元に戻ることはないという時点で、「すぐに再発しそう…」と心配になる方もいらっしゃるかもしれませんが、それはご自身の認識次第といえます。

もし膝関節の軟骨が無くなり骨がむき出しになった状態であったとしても、実は下肢の筋肉を鍛えることにより痛みがでないようにしていくことは可能なのです。筋肉によって、膝関節を衝撃や負荷から守ることができるのです。

また、治療による定期的なケアも行うことによって、よりストレスが抜けやすい柔軟性のある身体、痛みがでにくい身体に調整していくこともできます。

もちろん個人差はありますし、症状の進行度合いにもよりますが、真剣に変形性膝関節症と向き合うことで、発症以前のような快適な生活を送っていくことは充分に可能といえるでしょう。

エミタス整体での治療方法

エミタス整体では、変形性膝関節症の治療も随時承っております。膝の痛みにお悩みなら、まずはエミタス整体までご相談いただければと思います。

変形性膝関節症の場合、根本の原因として身体のゆがみや筋肉の過剰なストレスがあります。これらを治療によって改善し症状を除去していくわけですが、膝関節の疾患だからといって膝周辺だけが原因であるとは限りません。そのため、通常の整体や治療院のように、「膝まわりの筋肉が原因ですね」などと治療箇所を限定するのはあまり正しい判断とはいえない場合があります。

エミタス整体では、施術前にまず入念な検査を行い、身体全体の状態をチェックしていきます。症名では同じ変形性膝関節症でも、それぞれに個人差があり、一人一人身体の状態も異なっているので、膝だけでなく全体を把握して状態を診ることが、その患者さんにとっての適切な治療につながります。

施術では、事前の検査での結果をもとに、調整が必要な箇所へあらゆる角度からアプローチしていきます。不具合を起こしている箇所ごとに働きかけを行い、バランスを調整することで、変形性膝関節症は必ず改善します。その際、整体のイメージによくあるような痛みを伴う施術はいたしませんのでご安心ください。

当院での治療はリラックスした状態で受けることができ、さらに必ず症状も改善されるということでたくさんのご評価もいただいております。初めてご来院される方も、ぜひ気を楽にして身体をお任せください。エミタス整体での施術は、心身ともにリラックスした状態であるほど治療効果も高まります。

施術後は、患者さんの状態に合ったセルフケアなどについてのアドバイスもさせていただきます。その他、何か身体のお悩み等あれば、スタッフ一同、誠心誠意を込めてサポートさせていただきますのでぜひお気軽にご相談ください。

 

変形性膝関節症の治療に関する注意点

エミタス整体にて治療が開始されたのなら、それは担当の施術師が「必ず改善する」と判断したということでもあります。変形性膝関節症を本気で改善したいのなら、まずは信じて身をお任せください。”病は気から”という言葉があるように、効果を疑った状態ではまずご自身にストレスが溜まり、実際に治療効果も充分に上げられなくなってしまうかもしれません。

また他にも、変形性膝関節症の治療を行っていくなかでの注意点があります。

▼膝に負担のかかる行為は避ける
痛みがでている間は、スポーツや運動、重労働は控えましょう。重い荷物を運んだり、階段の上り降り、正座をするのも膝関節に負担をかけることになります。負荷をかけるほど治療の意味が薄れてしまうので、可能であれば治療継続中は休養をとるのがベストです。

▼身体を冷やさないようにする
身体の冷えは痛みを誘発する可能性があります。患部が痛めば周辺の筋肉や組織がさらに緊張し、ストレスを与えてしまうことになるので、特に冬などは身体を温かくして過ごしましょう。

▼姿勢に気を配る
悪い姿勢も結果的に膝関節へ負担をかけることになります。治療中に限ったことではありませんが、常日頃からなるべく正しい姿勢でいるよう心懸けましょう。

▼生活習慣を改善する
食生活に無頓着であったり、普段あまり寝てないという方は、治療効果を高めるうえでも生活習慣を改善するべきです。身体に現れる不具合は、自律神経とも密接な関係性があります。変形性膝関節症の症状が改善されるか否かもまた、自律神経の働き次第で状況が変わってきます。

▼肥満を改善する
一次性変形性膝関節症のなかでも、主たる原因とされているのが肥満です。肥満であるというだけで、日常のあらゆる行動において膝関節への負担がとても大きくなります。暴飲暴食などは控え、治療と並行して体重にも気を配るようにしましょう。

治療が始まったのなら、変形性膝関節症は必ず改善し、膝の痛みも消えて、快適な生活を送れるということを意味します。そんな日が必ず訪れることを一緒に信じて、ポジティブな気持ちで治療に臨んでいきましょう。

変形性膝関節症は、治療開始が早期であるほどより早く治すことができます。膝に違和感や不快感を感じた際は、ぜひお早めにエミタス整体までご相談ください。