毎年のことながら、冬の寒さは骨身にこたえますね。

実際、冬になると体の節々が痛い、なんて方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。

首や肩のこり、膝の痛みなどで病院を訪れる方も増えてくるそうです。

人によって不調が起こる部位は様々ですが、コナミスポーツクラブが行った調査によれば、冬の体の悩み第1位は肩こりだったようです。

また、シニア世代の場合は、冬の体の悩みとして関節痛が第1位となっているデータもあります。

それにしても、なぜ冬は体の節々が痛みやすいのでしょうか。

冬は体に痛みがでやすい?

極寒といわれる地は様々にありますが、積雪量でいえば実は日本の都市(北海道・東北)が世界ランキングにおいて上位を独占しています。世界的にみて、日本の冬も極寒といえるのかもしれません。

そんな厳しい寒さによって何が起こるのかというと、それは血管の収縮です。

人間は、血液によって熱を全身へ運んでいます。気温が高ければ皮膚表面の血管から放熱させますが、寒いと感じると、交感神経の働きで血管を収縮し血流を少なくすることで熱を逃がさないようにします。

体温調節機能は人間にもともと備わった能力ですが、血流が少なくなると弊害もでます。

血液は、酸素や栄養分の運搬、二酸化炭素や老廃物の回収も担っていますから、血行不良になることで全身の筋肉の代謝が落ち、老廃物が溜まりやすくなります。その結果、筋肉が硬くなってしまいます。

筋肉が硬くなると、その間を縫うように張り巡らされた末梢神経が圧迫を受けやすくなり、痛みが生じる場合があるのです。

つまり、冬の寒さで血行不良になり、全身の筋肉が硬くなることで体の節々が痛くなる、というわけです。

また、どなたでも経験があるかと思いますが、ものすごく寒いと思わず縮こまって、ブルブルと体を震わせたりしますよね。体の表面積を小さくして放熱を抑えつつ、熱を生み出すために筋肉を震わせるそうですが、そのときの疲労や丸まった姿勢もまた全身の筋肉を緊張させ、痛みの原因になってしまう場合があります。

結局のところ、なぜ冬に体の痛みがでやすいのかというと、その根本的な原因は筋肉の硬化にあるといえそうです。

また、冬に筋肉が硬くなりやすい要因として、冬はどうしても運動不足になりやすい点も挙げられます。

ウイルス感染症と関節痛


風邪やインフルエンザといったウイルス感染症は関節痛とは無縁のようにも見えますが、実は関係性があることが知られています。そのキーワードとなるのが、プロスタグランジンと呼ばれる物質です。

プロスタグランジンは痛みや炎症の原因物質であり、多様な組織に作用する生理活性物質の一種です。

風邪やインフルエンザにかかると、体内に侵入したウイルスを免疫細胞が迎え撃つ過程でプロスタグランジンが分泌されます。プロスタグランジンは、体温調節中枢の設定温度を上げ発熱を促すことでウイルスを排除しようとします。

このとき、体温を上げるために起こるのが悪寒です。寒気を感じた体は全身を震わせて熱を生み出しますが、関節や筋肉にはその分負担がかかります。結果としてこれが関節痛や筋肉痛につながるわけです。

風邪やインフルエンザが流行るのは冬ですから、これもまた冬に体の痛みがでやすい理由といえるのかもしれません。

冬場の体の痛みを改善するには?

凍えるような冬の寒さのなかで体の節々の痛みを改善、予防するには、まずは体を温めることが大切です。我慢せず暖房器具を使いましょう。

エアコンやヒーターなどの熱風による乾燥が苦手な方でも、湯たんぽ、ホットカーペット、電気毛布、こたつ、カイロなど暖房用具は多種多様にあります。

ただし厚着をする場合は注意が必要です。厚着をしすぎてあまりに重くなったり、動きにくくなってしまってはそれ自体が肩こりや筋肉痛の原因になってしまいます。

冬場の服装は保温性が高く動きやすいものが理想でしょう。

また、外出時を含め、サイズが小さいなど体を締めつけるような衣服は血流を悪化させるので避けたほうが無難です。

肌の露出もなるべく避け、首もとはマフラーで防寒するなど工夫してみましょう。

ストレスを溜めないことも重要です。

心身のストレスは筋肉にも負担をかけてしまいます。食事では充分に栄養を摂取して体にエネルギーを与え、入浴でリラックスしつつ体を温め、睡眠をしっかりとって一日のストレスをリセットさせましょう。

そのうえで、ウォーキングやラジオ体操など適度な運動を習慣化できれば、血流が改善しさらなる痛みの予防につながるはずです。

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